自販機を活用したカフェ事業の展開と課題

背景と導入動機

最初に我々は単純にカフェを始めてみたいという想いから開店しようとスタートした。しかし、計画を進めていく中で、コロナが大流行した為にカフェのみではリスクが高いと感じ、他に良い商材が無いか考えていたところ、コロナ禍であった為に直接販売が難しい状況なので、自販機を活用して売上アップできるのでは、ということで導入に至った。またその時期に個人でカスタマイズできる自販機が市販され興味を持ったことや大学時代に様々な自販機が設置してあるだけの売店があって便利さを知っていたからである。

自販機選定と商品ラインナップ

私としては自販機は、自分の代わりに商品を売ってくれる店員さんという立ち位置であるので、自販機代の回収はあまり考えていないのが正直なところ。24時間文句も言わずに店前に立ってくれてるのがありがたいという考えである。

また自販機の冷凍タイプと冷蔵タイプで、どちらが良いか迷ったが、冷凍商品は、1,000円前後の商品じゃないと売り上げが立たないことと、手軽に買える価格帯ではない為、商品を補充して売れるか売れないかがダイレクトにわかりやすい低価格帯で勝負しようということと、カフェをコンセプトとしていたのでそれに沿ったスイーツを考えた場合、コーヒー豆やクレープ、焼き菓子を商品として販売しようと考えて冷蔵タイプを選択した。(自販機の本体価格では、冷蔵メイン自販機にカラーリングやシール等で100万円近く、冷凍メインで大きめの自販機は150万円以上する為、金額面でも冷蔵メイン自販機を推す理由となった。)

クレープ導入と商品戦略

自販機で販売しやすいもとして、コンパクトサイズだがボリューミーなクレープが思いつき、生地や生クリームについて研究を行い調理師であった姉の力をかりて今の手作りクレープが出来上がった。当店のクレープは、斬新なクレープ!というよりも素朴なクレープで子供達から大人まで、親しみやすいものにしようと考えた。コーヒースタンドでコーヒーを購入後に手軽にクレープや焼き菓子を買って頂くという導線で考えていたが、実際はクレープの方が需要が高くクレープの製造に注力している状況である。

クレープが良かったところは、クレープに入れる具材の選択肢が多く、お客様を飽きさせない工夫がしやすく、季節商品という部類を考え易い。また世の中で流行っているスイーツを具材として扱うこともできて万能性が非常に高い。

自販機の利便性と課題

自販機の使い勝手としては、
世界において、国内にこれだけの自販機がある国は無いと言って良いほどの自販機大国の日本。自販機が普及して長く使われていた為か性能はかなり高く、猛暑日でも機内温度が10度以上を超えることは一度も無く釣り銭のつまりやその他エラーもまだ起こっていない状況である。また初期のころ、気になることやわからないことは、設置業者の方が丁寧に教えて頂けたり直ぐに駆けつけてくれて、手厚いアフターサービスであったので、ほとんど困ることはなかった。

自販機の難点

商品の賞味期限チェック及び廃棄、釣り銭切れチェック、売り上げ金確認(ほぼ小銭の為)に手間がかかる。

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